-
自転車の性能の問題点(第2報)
前号において、自転車の性能の特異性、特にその性能と人間機能との深いつながりを無視しては、性能の向上、良否の判定は不可能である点について、双方の関連性、なかんずく「乗りよい自転車」なるものの内容を中心として説明を試みた。そこで、次の問題は具体的にどの点をどういうふうに考えるか、品質と性能の相互関係の解…
-
昭和35年度下半期から始めた新しい長期研究
自転車JIS規定の理論的研究、本年度下半期は、JIS規定を理論的に研究する長期課題を取り上げ、まず軽量自転車フレームの実走中に発生する応力の大キサとヒン度を測定し、鋼管の疲労破壊試験とかみ合わせて自転車の必要とする寿命を推定し、それを保証するフレームの機械的試験条件を求める研究に取りかかった。 …
-
回転部とネジの関係(その2)
ペダルスピンドルのクランクへのはめあい部において、そこの形状がネジになっていると、その摩擦力はちょうど2倍になる、と「その1」において述べた。これに対して鳥山氏より異論がでた。そのご指示をありがたく拝受し、筆者の説明の不じゅうぶんなところを補充する。そして、今回の記述項目は、摩擦の増加倍率について、…
-
スプレー塗装機器
スプレー塗装は数十年の歴史を有し、塗装の80%を占めているといわれる。しかし、次点として塗料損失が大きいことで、その量は塗装条件により20-41%までに及んでいる。塗料、機器メーカーとともに塗装作業者も、今後の課題としてじゅうぶん考慮しなくてはならない問題点がなおも残っている。そこで、今回は塗装機器…
-
自転車用金型製作法の総合研究(その3)超硬合金の利用
当所では、数年前より放電加工機を設置し、各種塑性加工用金型の加工に新分野を開いてきたが、これを一段と進め超硬合金の加工にこれを応用する研究を行ったので、これらの事項について報告する。 超硬合金は、ハガネ型より高価であり、その設計製作、取扱、維持には特別の注意が必要である。単にハガネを…
-
自転車の性能の問題点(第1報)
自転車に関する種々の研究も大部分はメーカー側の立場に立って、主として製造上のテーマを扱っており、自転車をあくまでも一つの「機械としての自転車」なり、そのパーツとして扱っている。自転車産業の究極の目標は、消費者の満足する「乗りよい美しい車を「より買いよい価格」で提供し、しかも適正な利潤を生み出すことに…
-
自転車用W/Oタイヤの走行中における脱装試験
現在自転車業界では、完成車組立の能率化と輸出部品規格の統一化、およびタイヤ、リムのコスト低下とを目的として引掛式タイヤを針金式タイヤに全面的に移行させようとすることが問題となっている。一般的にW/Oタイヤははずれやすいといわれているが、はたして機能的に問題があるのかどうかを検討するためにこの試験を行…
-
回転部とネジの関係(その1)
クランクとペダル軸のはめ合わせネジの方向(右ネジか左ネジか)についての疑問から、回転部とネジの関係について考察を進めている。その内容項目は、疑問の発生、クランクに対するペダルの回転方向、左右両ペダルとも右ネジにしたら?、ボール・ベアリングで回転が反対になるか?、珍理論の反ぱく、実際にペダルを踏んでみ…
-
代理店指導要領とその運用
自転車における親会社と代理店との関係は、完成車JIS指定を行うと発表した3~4年前に比べると、たいへんに変ってきている。たとえば、メーカーの組立出荷の形態は、当時はまったく考えられない事項であった。その変化の一事をつかまえて、代理店の指導関係の要領を書くことは危険がある。ましてや、代理的まで含めたJ…
-
ハンガラッグ冷間成形法の研究
自転車のハンガラッグを、パイプ素材より液圧成形により加工する基礎的研究を行い、実験的に一応その目的を達したことは前年度報告のとおりである。前年度実験でのパイプ素材は継ぎ目なし鋼管であったが、工業化してコストを下げるために、容易にしかも安価に入手できる電縫鋼管を用いる必要があり、その素材寸法の選定は専…
-
フレームの実走行による変動応力と寿命
昭和34年度研究課題の軽量車について、二三の悪路における実走行試験を行い、その際のフレームに生ずる変動応力を測定し、そのひん度を求めたので、他のいろいろな試験における発生応力と比較し、また、このフレームの実走行による寿命を推定することにした。フレームの動的強度試験としては、現在はJISB9401にあ…
-
自転車生産技術審査要領の読み方
昨年6月、完成自転車にJISマーク表示制度を適用する場合の、工場審査の方針を示した「自転車のJIS審査の考え方」を発表したところ、業界の各方面から有意義な質問や建設的な意見をいただいたので、いろいろ検討を加えた結果、ようやく今年6月15日、別紙(本誌9ページ以降)のような「自転車生産技術審査要領」が…
-
自転車部品の設計基準の作成(その3)軽量車の試作
自転車を構成する部品のうちフレームは、その重量が大きく完備重量の15~20%に達し、重量軽減の必要が認められるが、もちろん強度の裏づけがなければならない。自転車フレームの強度はJISB9401に規定された靜荷重試験、振動試験に合格することとなっているが、一般に男子用フレームでは、この規格に対してかな…
-
粉末ヤ金の応用研究(その3)
モペットエンジン、自転車部品などの自転車以外の部品についても試作を行なう予定であったところ、幸い日本粉末合金(株)より紡機用リング(大、小)、車両用ピストンバーパッキング(鉄系、銅系)および摩擦板(大、小)などの製造に関して業務委託があったので、粉末ヤ金部品の量産的製造の研究としてこれら部品の製造を…
-
自転車玉当りの総合的考察
筆者はさきに日本自転車工業会より委託により、自転車部品玉当りの研究を行い「自転車生産技術研究指導報告(1957年」に報告した。また、これよりさき筆者と安藤とは「自転車生産技術誌第12号」に、同様な題目でこれについて発表している。その内容その他についてまだ不十分な点や、記述に妥当を欠くため理解しがたい…
-
デルタ社の自動点滅尾灯
これはアメリカのデルタ電気会社製の尾灯で、当組合がさきに見本輸入したシュイン自転車の後部荷台に付属していたものであるが、自転車が走ったり、停止すると、それにつれてランプが自動的についたり、消えたりする装置がついており、その構造が簡単で作動がおもしろいのでご紹介する次第である。電源は日本製の単一号乾電…
-
便利な放電加工
放電加工は精密打抜ダイの製作にもっとも適しており、黄銅などをパンチと同じ断面に加工し、これを電極として材料に近付け通電すると、先端から出る放電火花により、断面そのままの深穴があく。電極さえ作れば、きわめて複雑微細な形状が、高度の精密さで加工される。また、切削でないから材料の硬度に関係せず、超硬工具の…
-
ハンドル曲げ機
東京指導所では多年の経験を生かして、自転車工場の実際に適合したハンドル曲げ機を試作した。バー材の取り付けと製品の取り出しおよび心金の出し入れ以外は一切自動であり、1工程15秒、毎時240本の能力を持つ。従来の手作業より早くとも遅いことはなく、女手一つでも済むから、工数と労力の点ではけたちがいである。…
-
車輪組立の機械化
当研究所では、車輪組立ての外国機械のうち比較的簡単で値段の安いフランスのエマン社製車輪組立機を2台輸入し、東京、大阪両指導所で業界協力のもとに実験研究して、日本の実情に適した独特の組立機を作り出すスタートを切った。この機械は円スイサラ型のワクでリムを両側から押え、中心部のスリーブでハブ軸を支持し、仮…
-
昭和35年度1/4期における事業の実施状況
イ. 総合研究室において実施中のもの、浸炭焼入部品のコスト低下の研究、ほか6件。口. 東京指導所において実施中のもの、車輪組立の機械化の研究、ほか2件。ハ. 大阪指導所において実施中のもの、フレーム塗装作業標準化の研究、ほか1件。二. 関連団体などに委託しまたは共同して実施中のもの、競走自転車規格の…
-
自転車用金型製作法の総合研究(その2)ダイセットの利用
型を作った高度の技術と深い熟練とを、型がプレスの上で加工するときまで延長させて、有効に役立たせる手段がダイセットの使用であって、この手段以外に工具製作とプレス加工との2者の協働はないといわれる。ダイセットとは、型を取りつけっぱなしのまま機械と分離できるよう考案されたプレス機械の一部品であるということ…
-
メタライジングの研究
メタライジングは、溶融金属を金属表面に溶射して金属の被覆をする方法を総称したものである。溶射された金属は溶射前とはまったく異なった物理的、化学的性質をもったものとなる。溶射前の金属よりかたくてもろく多孔質であるが、損耗した部分の補修によく利用される。当研究室に昭和34年度にメタライジング装置が設備さ…
-
粉末ヤ金の応用研究(その2)
従来試作研究を行なってきた20Tフリーギヤは、現有200tプレスでは加圧力に制限を受けるために製品の密度が低く、ガス浸炭法によって浸炭した結果は、部品内部における密度差のために7.0g/cc以上の密度があった歯部は浸炭層を形成したが、その他の部分は内部まで浸炭して明確な浸炭層を形成することができなか…
-
上がり型ハンドル曲げ機械の設計
上がり型ハンドルの曲げは、大部分の工場ではロールを用いたコンプレッションベンディングの方法による種々の型の機械を使っており、だいたい4個所の曲がりを組み合わせて、各種形式のハンドルを作るので、4回の曲げ作業を必要とする。自動ハンドル曲げ機は、2つのロールを使わずに、ロールの角度が徐々に変わるようにし…
-
自転車塗装試験法の研究-その4-密着性試験法
塗装の目的からいって、塗膜の密着性試験も重要項目の1つに数えられるが、塗膜の密着性という界面に関係したことは、数多くの諸因子の影響があるのと、実験上の困難なため、いまだ十分の理論的解明がなされていない点が多い。ここでは、各種の試験機器を用いて実験塗膜について密着性の比較試験を行ない、自転車塗膜の試験…
-
粉末ヤ金の応用研究
前年度までの研究結果によると、フリーギヤのように強度と耐摩耗性を必要とし、したがって、滲炭焼入を行なわなければならない部品に対しては、部品の密度は少なくとも7.0g/cc以上、できうれば7.2g/cc以上であることが望ましいことがわかった。その結果から、200tプレスで十分加圧力やサイジング圧力が得…
-
前後車輪の中心面のクルイにおよぼす後車輪の組付および組立精度について
現行JISでは前後車輪中心面のクルイの検査は、直定規を接地面より400~450mmの位置に水平にして、後車輪中心面に平行におき、前車輪の中心面を直定規に平行にして、直定規と前後車輪中心面との距離の差を出している。ここでは、後車輪の組付精度と組立精度が、いかに前後車輪の中心面のクルイに影響してくるかと…
-
バレル研摩の応用研究、ジャイロ仕上法
垂直または水平に取り付けられた円筒型容器に、研摩材を装入し高速に回転すると、研摩材は遠心力により回転円筒の側壁に圧縮せられ、ち密なかつ剛性のある研摩層が形成せられる。この研摩層と加工部品との相対運動を利用すれば、高能率でかつ効果的な研摩作用を生じ、その操作条件を変えれば広範囲の仕上加工が可能となる。…
-
自転車部品の設計基準の作成(その2)バンドブレーキの性能試験
わが国では実用車にほとんどバンドブレーキが取付けられ普及率は高い。これはリムブレーキのごとくリムをいためないこと、ブレーキ半径が小さいわりにブレーキのききが良好であるためである。しかし、逆行を止める場合に比較的大きい操作力を必要とする点、ブレーキ摩擦音の発生、ライニングの耐久力などに問題が多い。とく…
-
トーチ加熱によるフレームロウ付法の研究
現在自転車フレームのヒズミ取は、ロウ付後にフレームを水平方向に置いて、ハンガ部を基準にして、定盤の上で修正するのが通例であるが、ハンガ部の側面の機械加工不良の原因によるヒズミ取の不正確のおそれが多分にある。そこで当研究室ではこれらの欠点を是正する前提として、トーチロウ付法によりフレームをロウ付する場…
-
自転車部品の展望(その13)
これまで12回の項目は次のようである。自転車部品の系統(国による系統、用途による系統)、自転車部品の性格(機能、構造、材料、工作、取扱、補修)、自転車部品の改良(歴史、製法改良、性能向上、新方式、新形式)、車輪(総括、発達の歴史、現況、リム、スポーク、ハブ)、チェンジギヤ(チェンジギヤの効用、同歴史…
-
自転車部品の設計基準の作成(その1)特殊フレームによる走行試験
自転車の操縦性、安定性は主として前ホークオフセットならびにヘッド角の影響を受け、またホイールベース、重心位置およびタイヤの影響をも受ける。1台1台少しずつ寸法の異なったフレームを数多く製作する代りに、各部の寸法を自由に調節しうるフレームを製作できれば上記各寸法の影響あるいは特定の寸法のフレームの性能…
-
自転車用金型製作法の総合研究(その1)放電加工の応用
放電加工の利用面は、製品加工には非常に繊細なもの、あるいは切削が不可能などの特殊なものでないとコスト面から引合わないが、塑性加工に用いる金型などの加工に用いれば精密な寸法精度、複雑な形状の加工、あるいはいままで加工不能とされていた焼入鋼とか、超硬合金なども容易に加工ができ、製品精度の向上、コスト低減…
-
自転車における合成樹脂応用の研究
合成樹脂の自転車への応用について、前年度に引きつづいてエポキシ樹脂接着剤による自転車々体の接合の研究と、サドル、ドロヨケなど自転車部品への合成樹脂材料の利用に関する調査とを自転車技術研究所より委託された。本報告は前年度に引きつづいてなされた合成樹脂接着剤による自転車々体の接合の研究であり、前年度の基…
-
自転車部品の展望(その12)
これまで11回の項目は次のようである。自転車部品の系統(国による系統、用途による系統)、自転車部品の性格(機能、構造、材料、工作、取扱、補修)、自転車部品の改良(歴史、製法改良、性能向上、新方式、新形式)、車輪(総括、発達の歴史、現況、リム、スポーク、ハブ)チェンジギヤ(チェンジギヤの効用、同歴史、…
-
日本工業規格集、制定または改良された自転車および関連規格
下記の規格票を転載している。 自転車ネジ、玉軸受用鋼球、玉軸受用鋼球解説、自転車、自転車解説、リヤカー、自転車組立作業標準、自転車用フレーム、自転車フレーム解説、自転車用ドロヨケ、自転車用空気弁、自転車用空気弁ネジ、自転車用サドル、自転車用後部反射器、自転車用前ホーク、自転車用ヘ…
-
特殊フレームの試作
自転車フレームは実用車、軽快車、サイクリング車、競走車など車種に適した形状に設計、制作されている。とくにホイールベース、ハンガ位置、ヘッド角、ホークオフセット、シート角、ハンドル位置、サドル位置などは、自転車の性能に影響を与える寸度である。そこで、以上の寸度を調節できる特殊フレームを試作した。このフ…
-
治具中ぐりスライス盤
近来工作作業が高度化するにしたがい、冶工具類の精度も一ケタ上げようという段になると、基準穴あけにはどうしてもmmの千分台が要求される。冶具中ぐりフライス盤はこういう基準穴あけの専用工作機械で、総合研究室にはSIP(スイス)製のハイドロプチック6Aがあって、研究用機器や業界からの依頼品をほとんど休みな…
-
ダイセットのお勧め
プレス金型の取付は手間の掛かる準備作業であるから、製品がたびたび変わると段取に時間をとられて、量産をたてまえとするプレスの特徴が失われてしまう。ダイセットはこの欠点を除くための装置で、パンチとダイはいつも組み合わさったまま離れることなく、この一組のセットをプレスに固定すれば、それだけで型合わせができ…
-
金型長命法
絞り加工、 造、圧造などの金型では、変形加工度の高い箇所が部分的に早く磨耗するため、その他は異常なくても廃却しなければならないことが多い。こういうときに、磨耗部分を盛り金して再生利用をはかる考え方は、自動車などのメタル補修とおなじであるが、金型の盛り金にはたとえば、ステライトのような硬質合金を溶着す…
-
ベルの生産合理化
当研究所が東京都立工業奨励館に委託したベルの生産合理化研究は、ベル業界の全面的な協力を得て多大の成果をあげた。一見同様な82型ベルも、詳細に比較すると各社わずかながらも寸法がまちまちで、トンボ、ギヤその他の構成部品には、一つとして互換性がなかった。これを合理的な設計にもとずいて統一すれば、大幅なコス…
-
輸出包装合理化のための包装を含む才積に関する考察
包装を含む才積に関する基本的な考察を取上げた。これを三つに大別して述べる。第一は商品が到達地において完全な可販状態であること。第二は貨物を船積前に検量機関である(社)日本海事検定協会の検定を受けなければならないことで、「貨物検量規定」に適合するよう包装がなされていること。第三は、包装箱と製品との相関…
-
左ネジ
”左巻き”はとかく異端者扱いにされるが、左ネジの効用はなかなか多い。1.まず逆であることの効用として、炭酸ガスボンベのネジがある。2.右ネジと併用してタンバックルとして用いたり、3.回転する軸のゆるみ止め、または締まり止めとして用いられる。自転車ではもっぱら三番目の効用を生かしている。左ネジが使われ…
-
工作機械の管理(第1話)
自転車の部品を作る工作機械には、いろいろと種類の異なったもの、大きさの変わったもの、または使い道の違ったものなどたくさんあるが、もっとも多く使われていて身近に感ずるものは、なんといっても旋盤であろう。それで今回は旋盤について話してみる。旋盤の管理方法としては大きく分けて二つある。その第一は常時点検で…
-
塑性加工による鋼管製造の常識
自転車用フレームに円形鋼管が主体として使用される理由の第一として、断面二次モーメントが360゜のあらゆる方向に同じ値を持ち、かつ断面積の割合には大きな断面二次モーメントをもつことで、従って軽くて剛性の大きい自転車が得られるわけである。第二の理由として、円形鋼管がわれわれ日常生活の広い分野に必要材料と…
-
スターメー・アーチャーのハブ・ギヤ製造方式
この記事は、英誌MACHINERYに掲載されたものの訳出である。自転車用変速機として世界的なスターメー・アーチャーのハブ・ギヤを製造しているラレー工業での製造過程の一端が、興味ぶかく紹介されている。 この記事の中に、ハブ・ギヤの部品の材質、それを加工するプレスのキャパシティ、プレス工具の材質、プレス…
-
前ホーク電気ロウ付装置の試作
前ホークの電気ロウ付の研究の提案が、自転車工業会からあり、自転車代表メーカーとして大日本自転車、丸石商会、宮田製作所、山口自転車の4社が選ばれた。具体的な研究方針と実験の進め方は、理研電気工学研究室と関係4社の技術者との間で協議することになった。その後約2年の間、各社の技術者の大いなる努力と研究とに…
-
中共製自転車調査研究
最近、香港および東南アジア市場で中共製自転車の進出が目立ち、日本製品に対抗して、それを下回る価格で、徐々に日本の地盤を侵食しつつあるといわれている。今回ジェトロが業界の参考にされるために、中共自転車の著名メーカーといわれる天津自行車蔽の”飛合牌”軽快車を購入されたが、とくに好意により当奨励館の研究に…
-
浸炭焼入の手引
浸炭焼入はかなりむかしから行われてきた作業であり、特に固形浸炭法はその作業方式がいまでは標準化されている。しかし浸炭熱処理に従事しようとする初心者や、概略の知識を必要とする人たちが、この作業の全般を伺い知ることができるような浸炭焼入の手引書が乏しいようである。そこで筆者はいままでの二三の研究の結果や…
-
リムド鋼の浸炭法
リムド鋼は元来浸炭用として製造されたものではなく、圧廷のまま使用される普通構造材料であるが、製造に際して鋼塊の歩どまりがよく、かつ安価であるという理由で一般軟質鋼として使用され、浸炭ハダ焼鋼の代用品として使用されている例ははなはだ多い。本報告の内容項目は次のようである。緒言、試験片、実験ならびに実験…
技術資料情報
当技術研究所が、長年にわたって蓄積した技術的資料を公開・提供しています。
すべてを表示
2353件中 50件を表示