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自転車用赤色レフレクターの機能と性能試験法(2)
レフレクターの機能やその試験法を論議するには、それに先立ってまず、若干の基本的なことがらについての予備知識が必要である。レフレクターの場合は、他の自転車部品-金物-と違って、材料力学的な知識や金属加工上の知識よりも、むしろ照明学、医学、心理学、物理学といった、いままで業界人に比較的なじみの薄い分野の…
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浸炭材の科学的検討についての一意見
自転車工業において浸炭熱処理は、かなり大きなパーセントを占める重要なものであるにもかかわらず、その方法の科学的検討が十分論議しつくされていないうらみがあることははなはだ残念なことである。現在その多数が固形浸炭法によっている。浸炭材は木炭、促進材、それを付着させる結合剤の三つの部分から成り立っている。…
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鉄粉を圧延してつくった鋼
粉末冶金の応用は、年々各方面にいちぢるしく発展しているが、その一例として、鉄粉から直接つくった鋼、いわゆるPowder steelについて、Journal of Metals(1957年11月号)に掲載された論文によって紹介する。これはスエーデンのStora会社で研究された方法で、Stora Pow…
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リン酸塩処理の問題点
(財)自転車技術研究所が技術研究指導事業の一環として、昭和33年11月25日大阪指導所にて開催した自転車生産技術講習会において、「リン酸処理法」という主題のもとに、日本パーカライジング(株)の山田潔講師が講義を行った後、聴講者との質疑応答を行ったものの摘録である。(講義の内容については、本誌第46号…
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型材としての尿素樹脂石こうとその関連せる諸問題
石こうに常温硬化性尿素樹脂を混入すれば、機械的性質はいちぢるしく向上する。石こうの多孔質による欠点の対策をもあわせ考慮して、各種の含有量の常温硬化性尿素樹脂石こうについて加圧凝結せしめたときの特性、なかでもその機械的性質および可塑性の問題、さらにこれらと関連せる圧密の問題を理論的に考察してみた。さら…
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海外の自転車技術を尋ねて-欧米通信、第11信
欧米の中小企業指導研究機関の調査を種目的とし、関連機械メーカーなども調査視察を行った報告の第11信である。これまで、欧米の各国における事情調査を終わり、今回はアメイカにおける調査である。 1.Pratt&Whittney工作機工場、2.Westfield Manufacturing Co…
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自転車の安定性の研究(とくに乗車姿勢の影響について)
元来自転車は二輪であるため、そのままの状態ではつねに不安定なものであり、自動車などの四輪や三輪のものの安定性とは本質的に異る。しかも自転車の場合乗る人の上手、下手、すなわち乗る人の肉体的条件、審理状態がきわめて大きく作用するものであるから、これを力学で簡単に割り切ってしまうことはできない。しかしこう…
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フッ化アンモニウム添加によるクロクメッキ浴
現在もっとも多く使用されているクロムメッキ浴におけるSarhent浴の欠点、障害を除去せんがため、今回クロム酸-フッ化アンモニウム系の浴について実験を行った。本浴は小篠氏によりすでに発表されているが、詳細は明らかでなかった。また、A.J.Steigerはソ連における金型用硬質クロムメッキの応用につい…
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新しい金属圧接法(冷間圧接法)
冷間圧接に関する文献を入手できたので、これの紹介をすることにした。冷間圧接は第2次世界大戦後イギリスによって始めて紹介された。冷間圧接の分野においての最初の二、三の研究について、著者は1951年ブラウンシュバイヒ市における精機学会で発表している。これが発展以前の研究については、J.Ruge氏が簡単に…
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自転車用赤色レフレクターの機能と性能試験法(1)
自転車用のレフレクターについては、現在のところその性能の基準も決まらず、またそれを試験する方法も決定されてなく、他の目的の装置を流用するといった間に合はせのやり方で、レフレクターの目的に適当と考えられる試験方法は採用されていない。こうした意味で開発の遅れているレフレクターについて、7月以来基本的な問…
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ラップ接手の強度試験法
機械および構造物工作、とくに自転車生産等で重要な役割をする溶接やロウ付等では、接着強度の大小は極めて肝要な問題である。最近発達した各種合成樹脂による金属、あるいは木材等の接着においてもまたしかりである。古来接着強度試験法としてはいろいろのものが試みられてきた。その中で代表的なものをあげると次のようで…
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自転車部品の展望(その10)
自転車部品全般にわたっての系統、性格、歴史などを述べ、次いで各部品の解説を進めてきた。前回(第9回)までの大項目は次のようである。1.自転車部品の系統、2.自転車部品の性格、3.自転車部品の改良、4.車輪(総括、発達の歴史、現況、リム、スポーク、ハブ)、5.チェンジギヤ(チェンジギヤの効用、チェンジ…
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火花放電加工法について
放電による加工の原理は、1934年ソ連のラザレンコ夫妻により発表され、その後各国でぞくぞくと研究が始められ、わが国では1947年頃から研究が始められたが、一応加工機械として完成されたのはまだ数年という非常に歴史の浅い加工法である。したがって、まだ加工の理論も確たる定説がないが、現在その特殊な性能を活…
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オランダ自転車規格
オランダ自転車規格は、自転車生産技術開放研究室岡本主席指導員が、昨年末オランダで入手したものである。訳文は自転車部品名をJISに準じたほか、なるべく原文に近い表現を用いることにした。 編集の都合上、各規格の外枠は適当に変更した。ただし最初のN1282だけは、参考のため原本の形式に従っ…
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海外の自転車技術を尋ねて-欧米通信、第10信
欧米の中小企業指導研究機関の調査を主目的とし、関連機械メーカーなども調査視察を行った報告の第10信である。今回は、フランス、ベルギー、イギリスの各所における調査である。 1.フランス自転車、自動車技術組合、2.ベルギー金属商工業組合、3.アーコス溶接材料会社、4.ラレー…
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自転車部品の展望(その9)
自転車部品全般にわたっての系統、性格、歴史などを述べ、次いで各部品の解説を進めてきた。前回(第8回)までの大項目は次のようである。1.自転車部品の系統、2.自転車部品の性格、3.自転車部品の改良、4.車輪(総括、発達の歴史、現況、リム、スポーク、ハブ)、5.チェンジギヤ(チェンジギヤの効用、チェンジ…
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製造作業標準について
製品を安く良いものを早く造るためには、社内の活動全般にわたって標準化の必要性が強く叫ばれ、品質管理を行っている工場はすべて社内規格が制定され、守られている。社内規格の中にあって、もっとも重要な地位にありながら、決めにくいのは作業標準である。本稿では作業標準作成にあたり、とくに注意すべき点を述べる。審…
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「技術士」試験を受けて
技術士の第1回の国家試験が7月初旬に実施され、現実にこの試験を受けてみて、始めて私はこの制度の意義を強く認識することができた。とくに試験が細かい専門分野に分かれて実施されるために、それぞれの分野に多大の影響をおよぼすことがわかるとともに、自転車もまたその一分野として認められていること、そしてこの分野…
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表面仕上法(その4)
表面仕上といえばその範囲はきわめて広く、機械的加工による仕上はもちろん、メッキ、塗装、陽極酸化なども広い意味での表面仕上に属する。しかしこれらはいわゆる表面処理法と呼ばれるもので、ここでは主として機械的加工による表面仕上を取扱う。それらは、刃物による仕上、砥石による仕上、研磨紙布による仕上、砥粒によ…
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応力測定の結果と疲労試験の結果をもとにした強度設計についての覚書(その11)
前回までに述べた項目(大項目)は次のようである。1.緒言、2.車両用車軸(中項目以下略、以下同様)、3.ディーゼル動車車軸、4.電気子軸、5.蔓巻バネおよび板バネ、6.歯車、7.台車枠(はしがき、台車枠に働く荷重、台車枠に働く応力の実測例、溶接々手の疲労強度、まで)であった。今回は引続き台車枠の項の…
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実用自転車製図学(その4)
日頃自転車に関する作図に従事している立場から、一般自転車工場にしばしば必要がある現品の図面化方法を手っ取り早くのみ込んでいただこうと考えて、これまで述べてきた。前3回にわたり述べた項目(大項目)は次のようである。1.スケッチ、2.フレームのスケッチ、3.その他のスケッチ方法、4.フレームのスケッチ補…
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スエーデンの自転車規格について
自転車生産技術開放研究室岡本首席指導員が昨年末スエーデンにおいて入手した原本から訳載したものである。最初にスエーデン規格制定委員会の説明文、次に自転車規格索引(2貢)があり、以下は全貢が規格票である。票の大区分は次のようである。一般、シート部、操縦部、駆動部、ペダル、伝動部、車輪、ハブ、付属品、自動…
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バレル仕上法(回転研磨法)
自転車生産技術開放研究室が技術研究指導事業の一環として、技術講習会を「バレル仕上法(回転研磨法)」の主題のもとに、関西地区(昭和32年11月27日)、関東地区(昭和33年2月25日)、中部地区(昭和33年2月27日)3地区において開催した際のそれぞれの質疑応答の摘録である。開放研究室におけるバレル仕…
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表面仕上法(その3)
表面仕上といえばその範囲はきわめて広く、機械的加工による仕上はもちろん、メッキ、塗装、陽極酸化なども広い意味での表面仕上に属する。しかしこれらは主として化学的方法によるもので、機械的表面仕上とはその目的や操作がかなり異り、しばしば表面処理法と呼ばれる。ここでは主として機械的加工による表面仕上を取扱う…
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粉末冶金による焼結部品について
粉末冶金の独特な性質を応用した分野には、高純度の金属、高融点金属の製造をはじめ、磁性材料、超耐熱材料超硬工具、原子炉用材料等に広く活用されている。一方競争的な分野として、他の製法でもできるが品質やコストの面で利用価値が大きいという機械部品関係がある。かようにして近代工業において、いずれかの分野で粉末…
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応力測定の結果と疲労試験の結果をもとにした強度設計についての覚書(その10)
前回(その9)までに述べた項目(大項目)は次のようである。1.緒言、2.車両用車軸(中項目以下略、以下同様)、3.ディーゼル動車車軸、4.電動機子軸、5.蔓巻バネおよび板バネ、6.歯車、7.台車枠(7.1,はしがき、7.2,台車枠に働く荷重、7.3,台車枠に働く応力の実測例)-その途中まで、であった…
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自転車工場の設備管理の要点
資金の内部留保の比較的少ない中小企業の設備投資は、外部資金に依存する場合が非常に多く、その過剰投資や、あるいは資金の固定かからいろいろの弊害が生じ、逆に倒産のやむなきにいたった例もしばしば見られる。また、設備管理を工場全域にわたって行うとするよりも、管理費用をはぶくため重点管理主義をとるほうが良策と…
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海外の自転車技術を尋ねて-欧米通信、第9信
欧米の中小企業指導研究機関の調査を種目的とし、関連機械メーカーなども調査視察をした報告の第9信である。今回はイタリア1ヶ所と後はスイスにおける調査である。1.イタリア自転車、オートバイおよび部品協同組合、2.エリコン工作機工場、3.ライスハワー工作機械株式会社、4.リジッド、フライス盤製作(株)、5…
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フランス製レーサー試乗報告
これは昭和32年末日したフランスチームの乗っていたレーサーの試乗報告である。テストに使用したレーサーはジェラルダン、ブリッソンのレーサーを中川、斉藤両選手に試乗してもらった。試乗の調査項目は、安定性、加速性、操縦性、その他の見地よりの調査である。報告項目は、体格の対比、フレームサイズの対比、サイズの…
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自転車の輸出検査実施について
わが国の輸出品の品質については戦前からとかくの評判があってので、品質の維持のため、戦前は組合検査に始まり重要輸出品取締法等の根拠法令にて検査が行われていた。戦後は昭和23年8月に民間簡易の実施荷伴い、輸出品取締法により輸出検査が実施されたことはご承知のとおりである。一昨年海外においてとくに問題が起き…
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自転車タイヤの振動特性
昨年日本ゴム工業技術委員会14分科会で種々討議をつくした結果、ダイナミックテストとしてトルク試験とあわせて、乗心地の良い悪いの実験調査と、その改善が取上げられた。このような生理的かつ心理的な要素を含む乗心地の問題は非常に複雑な性格をもっており、多くの実験研究の集積と、その解析によって始めて到達し得る…
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自転車部品に応用される表面硬化層の試験法
表面カタサならびにその分布状態を知ることはきわめて重要な問題である。しかし、わが国においてはたとえば広く普及している浸炭硬化層ですら、いまだ統一された測定方法がなく、各会社、工場がそれぞれの立場から、もっとも合理的と考える方法で測定している状態である。そこで筆者は、現在主としてアメリカ自動車工業界で…
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表面仕上法(その2)
表面仕上といえばその範囲はきわめて広く、機械的加工による仕上はもちろん、メッキ、塗装、陽極酸化なども広い意味での表面仕上に属する。しかしこれらは主として化学的方法によるもので、機械的表面仕上とはその目的や操作がかなり異り、しばしば表面処理法と呼ばれる。ここでは主として機械的加工による表面仕上を取扱う…
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切削剤の供給の取扱(その3)
切削剤の供給法には、単独供給法と共同供給法とがある。単独供給法は各機械に専用の油槽とポンプ等の供給装置を設備したもので、一般に広く利用されている。共同供給法は各機械が独立の供給装置をもたず、工場のある一定の機械全部または全工場に同一の切削剤を使用する場合に適用される。本稿のその1では単独供給法につい…
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応力測定の結果と疲労試験の結果をもとにした強度設計についての覚書(その9)
前回(その8)までに述べた項目は次のようである。1緒言、2.車両用車軸(中項目以下略)、3.ディーゼル動車車軸、4.電動機子軸、5.蔓巻バネおよび板バネ、6.歯車、以上である。 今回(その9)は次の項目について述べる。7.台車枠(7.1,はしがき、7.2,台車枠に働く荷重、7.…
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海外の自転車技術を尋ねて-欧米通信、第8信
欧米の中小企業指導研究機関の調査を主目的とし、関連機械メーカーなども調査視察をした報告で、今回も前回に引続いて西ドイツにおける各所とオーストリアからの報告である。1.リーバーゲルト、金型メーカー、2.バイエルン地方産業奨励館、3.フリードリッヒデッケル、金型用工作機メーカー、4.ペコ、電気溶接機メー…
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自転車部品の展望(その8)
自転車部品全般にわたっての系統、性格、歴史などを述べ、次いで各部品の解説に入った。前第七回までの大項目は次のようである。1.自転車部品の系統、2.自転車部品の性格、3.自転車部品の改良、4.車輪(総括、発達の歴史、概況、リム、スポーク、ハブ)、5.チェンジギヤ(チェンジギヤの効用、チェンジギヤの歴史…
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表面仕上法(その1)
一口に表面仕上といってもその範囲はきわめて広く、機械的加工による仕上はもちろん、表面の意匠、美観、防食などを問題とするメッキ、塗装、陽極酸化なども広い意味での表面仕上に属する。しかしこれらは主として化学的方法によるもので、機械的表面仕上とはその目的や操作がかなり異り、しばしば表面処理法と呼ばれる。こ…
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アルミニウムへの電気メッキ
アルミニウム、マグネシウムなどの合金製品に電気メッキをすることが多く望まれるが、自転車用部品の場合には、装飾的効果のためおよび耐摩耗性の向上のためにメッキを施すことがより効果的である。重量が軽減された美しいサイクリング車-これは自転車を買う立場の、自転車についてなにも知らない者の夢かも知れない。生産…
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自転車管の規格と検査
自転車生産技術開放研究室が技術研究指導事業の一環として、技術講習会を「自転車管の規格と検査」という主題のもとに、関西地区(昭和32年11月27日)および関東地区(昭和33年2月25日)で開催した際の摘録である。講師(東芝鋼管の技術担当者)の講演を行った後、それぞれの地区について質疑応答の形で行ったも…
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ロウ付の仕上りと後処理の改善
自転車生産技術開放研究室が技術研究指導事業の一環として、技術講習会を「ロウ付の仕上りと後処理の改善」という主題のもとに、関西地区(昭和32年11月27日)および関東地区(昭和33年2月25日)にて開催した際の摘録である。開放研究室の久保指導員が講師兼司会者として進行しており、開放研究室において昭和3…
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切削剤の供給と取扱(その2)
切削剤の供給法には、単独供給法と共同供給法とがある。単独供給法は各機械に専用の油槽とポンプ等の供給装置を設備したもので、一般に広く用いられている。共同供給法は機械がそれぞれ独立の供給装置をもたず、工場のある一定の機械全部または全工場に同一の切削剤を使用する場合に適用される。前回は単独供給法について述…
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ソ連の自転車工業
ソ連の自転車工業は相当古いもので、帝政ロシヤ時代1880年にリガのレイトネル工場ができたというから、わが国と同じくらいであろう。第1次世界大戦までは年産15,000台に満たなかった。その後変遷を経て、1957年度上半期の生産実績は160万台であったという。普及度も3人に1台ということで、保有台数2,…
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海外の自転車技術を尋ねて-欧米通信、第6信および第7信
欧米の中小企業指導研究機関の調査を主目的とし、関連機械メーカーなども調査視察をした報告で、今回も引続いて西ドイツと、次いでチェコスロバキヤ事情である。ホンメル工場(精密工具測定器)、モール・フーデルハフ(材料試験機)、ダイネルト会社(メッキ装置)、NSU自転車、オートバイ等工場、二輪車博物館、州立シ…
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自転車部品の展望(その7)
自転車部品全般にわたってそれぞれの国での生いたちから、性格的な特徴、改良を含めた歴史などを述べ、続いて各部品について順次説明してきた。前第六回までの項目は次のようである。1.自転車部品の系統(国による系統、用途による系統)2.自転車部品の性格(機能、構造材料工作、取扱、補修)、3.自転車部品の改良(…
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塗料の規格
自転車生産技術開放研究室が技術研究指導事業の一環として、技術講習会を関東地区で「塗料の規格」という主題のもとに開催した際の講演の摘録である。 内容の主項目は次のようである。1.塗料JISの性格、2.JISにおける品質と試験方法の規定(油性下地、焼付エナメル、焼付黒ワニス、カシュー樹脂塗料、カ…
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燐酸処理法
自転車生産技術開放研究室が技術研究指導事業の一環として、技術講習会を中部地区にて「燐酸処理法」という主題のもとに開催した際の講演摘録である。 内容の主項目は次のようである。1.鉄鋼の腐蝕原理および腐蝕環境、2.燐酸塩処理法について(被膜化成の機構、燐酸塩被膜の構造と性質、処理剤の種類と特微、…
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P.Gホイールについて
P.Gホイールはアメリカの3M社が開発した研磨ホイールで、樹脂加工した布に樹脂接着剤を用いて研磨剤粒子を強固に接着せしめた研磨布片を、ホイールサイズによって約250~1000枚以上も円形車輪状に重ね合わせて形成させたもので、その中心孔は真円状に樹脂によって固められている。ホイールを車軸に取付ける際、…
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二流化モリブデン(MOS2)の潤滑性(その2)
二流化モリブデンが固体潤滑剤として著しい低摩擦の潤滑性を有することが認められて以来、急速に広く実用に供されるようになった。これにはアメリカのNACAが最も多くの研究結果を報告しているようである。前回に続いて、以下の項目について述べる。高速度、高荷重のもとにおける摩擦と摩耗、二流化モリブデンを含有する…
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海外の自転車技術を尋ねて-欧米通信、第5信
欧米の中小企業指導研究機関の調査を主目的とし、関連機械メーカーなどの調査視察をした報告の第5信であり、前回に引続いて、西ドイツにおける各所の報告である。1.エロテルム、高周波加熱装置メーカー、2.ブラスベルク、メッキ装置工場、3.オット・シュトルム、金型工場、4.ウニオン・シルス・ファン・デ・ロー、…
研究内容
当技術研究所が、長年にわたって蓄積した技術的資料を公開・提供しています。
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