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国際会議あれこれ
ISO/TC173/SC1/WG日本会議についてのあれこれを述べる。参加海外委員は、スウェーデン(5名)、デンマーク、オランダ、イギリス、ドイツ、オーストリア、アメリカ(4名)、ニュージーランドと計18名。会議の中間日にテクニカルツアーとして、当技術研究所(各種品質評価試験設備、アームサイクル)と、…
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通学用自転車のモニタ
富士宮北高等学校と安全乗用に関する共同研究を行う課題の一つとして、通学自転車の劣化に関する調査を選び、1年9カ月間の計7回定期的に調査を実施して、データを収集した。モニタ員は男子30名、女子20名の計50名。通学距離は2-16Km、平均5.7Km。調査内容は、外観、試乗、機能、チェーンの伸び、車輪関…
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研究室訪問「第2回」中部大学 吉福康朗教授
吉福康朗教授は中部大学において現在、動物の動きやスポーツの力学的解明といった分野を専門にされている。ペダリングの解析において、瞬発的な最大パワーによる比較では(1)クランク長とサドル高は下肢の長さに合わせて選ぶべきだ(2)ギヤ比を最適値より10%増減しても、パワーの低下はほとんど無い(3)サドル高を…
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自転車ISO国際会議報告
’96年5月7日に、イタリアのミラノで開催されたISO/TC149/SC1に出席した。SC1会議はおよそ1年に1回開催され、その下に、実際に規格作りをする作業部会が個別に1年に数回開催される。現在、WG4:部品の強度試験、WG5:制動性能試験、WG6:荷台及び幼児用座席、WG7:ダイナモとリフレクタ…
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平成8年度の技術研究所の事業
1.自転車生産技術等調査研究ア自転車競技者の指導訓練用機器の機能拡張研究イ自転車競技用機材等の開発ウISO規格制定に対する試験研究エ自転車の安全乗用に関する研究オ基礎的研究2.車いす等福祉機器開発研究ア、身体障害児用乗り物の開発研究イ、福祉機器等の品質性能評価機能の整備ウ、車いすISO規格等研究3.…
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自転車の空力試験
最近自転車の競技等においてモノコックタイプの自転車がよく使用される。今回中菱エンジニアリング(株)において、従来のパイプ構造フレームとの比較空力試験を行った。風速20m/sでの試験結果より、次のことが確認できた。モノコックフレームの方が、パイプフレームより約30%抵抗係数が小さいことが分かった。モノ…
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研究室訪問「第1回」岩手大学 藤原俊三教授
自転車を研究している大学の研究室等を紹介するコーナを設け、第1回として、岩手大学教育学部特設美術科工業デザイン研究室の藤原俊三教授を紹介する。先生は’73世界サイクルデザインコンペティションをはじめとして様々な賞を獲得されている。前輪駆動自転車は、雪道や不整地の走行に適するよう開発された。後輪への駆…
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通学用自転車の安全乗用に関する研究会を開催
通学用自転車の安全乗用に関する研究を、平成6年度より2年計画で静岡県立富士宮北高等学校をはじめナショナル自転車(株)、宮田工業(株)、(株)斉工舎の協力を得て、通学車の実態調査ならびに各種違反乗用に関する実験、解析等を行ってきた。本研究の成果を平成8年2月22日研究会を開催し発表した。高校生の安全認…
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「時代の要請にあった自転車の新しい設計」技術講習会を開催
技術講習会を3月6日に大阪で、同22日に東京で開催した。内容は電動アシスト自転車と、自転車業界が取り組むべき製品アセスメントについてである。ヤマハ発動機(株)PAS事業部の勝岡達三氏が「電動アシスト自転車の開発思想」として、開発の背景、経緯から補助動力システムの技術概要、設計概念、成功の要因にわたっ…
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競輪用フレームの強度に関する考察
競輪で使用されるフレームは個々の選手の体格や好みに合わせてそれぞれ製作するので、仕様および強度が異なる。公正なレースを開催する上で事前に強度を確認することが重要であるとの考えから、フレームの製作、試験、考案を行った。パイプ径、肉厚の組み合わせ、ラグレスろう付、TIG溶接、変形フレームなど仕様の異なる…
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JBTCネットにおける外国技術文献翻訳情報の紹介(2)
JBTCネットが情報提供する外国技術文献翻訳情報について、前号で掲載した以後のものの一部を紹介する。・トレーニング用の9種の補助具・自転車変わり種の探索・工具に関するアドバイス・インタビュー:マイク・バローズ・Thunが効率の良い新しいベルト駆動を作る・シュタイガーは適切なフレーム形状寸法に関するソ…
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第6回オーダーメード技術研修会を開催
技術研究所は、日本自転車振興会の指導のもとで、NJS会(競輪登録自転車メーカ)の会員を対象とした第6回目の技術研修会を、昨年11月9日-10日の両日開催した。内容は、初めて日本競輪学校の諸施設を見学(競輪選手になるため必要な一般教養および厳しい競技訓練の実情)した後、静岡市内のホテルにて「基礎的なろ…
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(1996年)新年のご挨拶
1996年の新しい年を迎え、謹んでお慶び申し上げる。我が国経済の情勢、自転車業界の状況を念頭に置きつつ、当協会として平成8年度事業を計画している。まず、自転車工業の活性化を図るため、消費者への安全性のPRを始めとする「自転車産業活性化緊急対策事業」を策定し、実施したい。自転車の生産技術調査研究につい…
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高品質自転車錠の試作
通学用自転車の安全乗用に関する研究の中で、錠に関する高校生の意識調査としてアンケート調査をした。その結果を参考資料として、高品質で盗難されにくい錠の開発を、錠メーカ((株)斉工舎)と共同で行った。錠の設計コンセプトは次のようである。錠は堅牢な構造で、容易に破壊されない、取られにくいと評価されたシャッ…
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競技用検査機器の改良について(第2報)
競輪の運営においては、円滑な検車業務の遂行と、レースに使用される競走車がレースに耐え得る強度を保持していることが必要である。そこで、検車業務に有益な機器の開発が必要となる。日本自転車振興会の助言を得ながら各種の検車機器の開発や改造を行ったので、前報に続き紹介する。ハブ取付け用スパナ、ギヤ板中心面測定…
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電動自転車と一般自転車のペダル踏力の比較
電動自転車(2台、三洋型及びヤマハ型)と軽快車(1台)のスタート時と砂道におけるペダル踏力を測定し比較した。供試自転車の左右クランクにペダルセンサを、乗員の腹部に動ひずみ測定器と携帯型記録計を取付けて行った。スタート時における電動自転車のペダル踏力は2台が同じ大きさで、軽快車と比較すると2/3の大き…
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表面処理の最近の話題
現在の製造業界の不況において、表理処理業としては外観を変えることによる新たな需要の開拓、表面処理による新しい機能の付与などを中心に改善を図らねばならない。その意味から最近の表面処理の動向について述べる。第一は装飾めっきの多様化で、中間のめっき、仕上げのめっきを変えることで多様化を図る。合金めっきも多…
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中国自行車協会訪日代表団、技研訪問
平成7年10月30日、訪日中の中国自行車協会理事長、王鳳和氏以下12名の訪日代表団が技術研究所を訪問した。所内を熱心に見学後、ディスカッションを行った。技術研究所の設備、研究内容には強い関心を持たれた。とくに機械試験のみならず、コンピュータ制御の計測評価システム等に注目され、これらが日本の品質管理の…
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「自転車と身障者スポーツ」技術講習会を終了して
東京晴海、国際見本市会場で平成7年10月24日から3日間、国際自転車展と国際保健福祉機器展が同時開催される中、10月25日隣接の貿易センターホールでサイクルスポーツの拡大と身障者が参加できるサイクルスポーツの普及を目的とした技術講習会を開催した。自転車関係者の他に一般参加者が多数見受けられた。技研よ…
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年々盛り上がる国際保健福祉機器展
平成7年10月24日から26日までの3日間、第22回国際保健福祉機器展が東京晴海の東京国際見本市会場B、C号館において開催された。入場者数は総計10万6521人にもなり、出展社数も362社(海外102社)もあった。技術研究所では、昨年に引き続き下肢障害者のためのアームサイクルを出展した。3輪普及タイ…
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日本の自転車灯火
自転車がわが国に出現して以来の自転車灯火の変遷、発展過程を、制度、文化、技術などを踏まえて概観的に述べる。初期の自転車灯としては、それ以前から使われていた堤灯が用いられた。その後乾電池ランプが普及する大正の末まで、長い間ローソク灯が自転車の主な明りであった。石油ランプや、アセチレンランプもあったが高…
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自転車乗車姿勢と出力の関係について-付-ギヤ比と出力との関係
自転車競技において選手の能力を効率的に引き出し、よい記録を出させるために、フレームサイズ及びギヤ比の選択が極めて重要である。そこで、ハンドルーサドル間隔及びシートアングルを変えることによって、乗車姿勢を変えてペダリング出力を測定し、姿勢と出力との関係を検討した。ギヤ比を変えた際の出力についても検討し…
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Cr-Moパイプにおけるろう付とTIG溶接の強度比較
国内において、現在競輪に使用されるフレームはろう付により製作されることが決められているが、アメリカなどロードレーサーにTIG溶接が盛んに用いられてきた。今後適用が予想されるTIG溶接について検討を加え、特にCr-MoパイプをTIG溶接する場合の強度について、ラグレスろう付との比較検討を実施した。T形…
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モーダル解析を用いた機械的構造物変位データからの歪分布予測
あらかじめ機械的構造物の変形と歪の間に成り立つ線形関係を求めておき、その後実稼動時に測定した構造物の変形データから、実稼動時の応力、歪分布を推定する手法について報告する。また、この手法を用いることにより、実稼動時の測定が出来ない赤外線応力解析装置のデータからも実稼動時の応力分布を予測できるようになる…
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自転車用ダイナモの性能試験
最近自転車の照明装置としての発電ランプの点灯率が問題になっているが、ダイナモを使用してもペダリングの軽い商品も出てきた。そこで、ブロックダイナモとハブダイナモについてJIS規定の運転特性試験と、実際に自転車に取り付けての惰行試験により性能を比較した。JIS規定の標準運転特性ではリムドライブ式、ハブド…
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CF製ハンドルバーの試作
自転車競技に使用される機能性を追求したハンドルバーを試作することを目的として、炭素繊維プリプレグを使用し、比較的簡単な金型を用いて製作する方法にて試作を行った。成形は炭素繊維プリプレグをもなかの皮のように両側から接着し、中空構造とする方法で、板状のハンドルバーの形状をした骨組みを作って、その表面にエ…
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携帯型記録計を使用した実走行応力測定とベンチテストにおける実働応力波形の再現
自転車走行中の実働応力波形の再現について、再現時間を延長することと、一連の作業のパソコンシステムのみによる実施を目標に、MTB用前ホークを使用した最大10分間の実働応力波形再現を試みた。その結果、1入ヵ1出力型の実働応力波形再現システムを構築し、3分間の前ホークの実働応力波形を繰り返し再現した。再現…
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廃棄自転車切断部品圧縮装置の基礎実験
廃棄自転車の回収は多くの労力と費用が必要である。回収した自転車は、切断し、材種別に分別しても多くの保管スペースが必要である。そこで、分別したものをプレスで圧縮することにより保管場所の減少、素材別に廃棄処理工場への運搬と経費の節減等を図ることができる。そのための圧縮装置が必要である。この圧縮装置の開発…
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電着塗装法による光機能皮膜の作製(3)
平成4年度より、自転車の夜間における視認性の向上を図るため、電着塗装を応用した光機能性皮膜の開発を試みてきた。その結果、基本的にはアニオン型の電着塗装により光輝物質を塗膜に均一に共析できることが分った。しかし工業化にあたっては、光輝性フレークはコストが高いことなど種々の課題も残った。平成6年度は低価…
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2輪タイプアームサイクルの開発(第2報)
下肢障害者のための自転車に近い乗り物として前年度に試作した2輪タイプアームサイクルの問題点を検討し、障害者が健常者と共にサイクリングを楽しむことができるように試作改良を進めた。1次試作の補助輪上下式2輪タイプについては、2輪走行が不可であったため、全面的な改良を実施した。また、後輪開閉式2輪タイプに…
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SAMPE先端材料国際会議に自転車セッション
平成7年9月25日から28日において、ホテルマリナーズコート(東京晴海)にて、SAMPE先端材料国際会議が開催された。SAMPEはアメリカを中心に全世界で1万余名の会員を有する、国際的な先端材料の学会である。日本ではSAMPEJapanが隔年で国際会議を開催しており、今年は第4回目。今回初めて、スポ…
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自転車用ダイナモの性能試験
ブロックダイナモとハブダイナモについてJISで規定されたダイナモの運転特性試験と実際に自転車に取り付けた楕行試験によって比較した。供試品は駆動方式によりタイヤドライブ式、リムドライブ式、ハブドライブ式として、それぞれ6個、5個、2個とした。運転特性試験は、標準運転特性、低速運転特性、高速運転特性を試…
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SPATE NEWS-リムに発生している応力の測定
赤外線応力解析装置SPATEについて技研ニュースNO.132において紹介したが、SPATEを使用して、どんな物の応力が測定できるのか、メーカにおいてどのように活用できるかを紹介するため、SPATEの適用事例を解説する第1回としてリムの応力測定例を示す。実験は完成車として購入した車輪をそのまま使用し、…
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自転車ISO国際会議に出席して
平成7年9月7日-8日にオランダ・TNO(路上交通研究所)でISO/TC149/SC1/WF4会議-自転車部品の強度試験に関する規格原案作成のための会議-に出席した。日本2名、イギリス、アメリカ各2名イタリア3名、オランダ1名の計10名が参加。この会議では、主としてマウンテンバイクに関して、前ホーク…
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ミニ福祉機器展へアームサイクル出展
平成7年10月8日岐阜県可児市福祉センターにおいて、「全国頸損連絡会・代表者会議」並びに「中部地区大会」の記念行事として「今、地域福祉、地域リハを考える」と題する講演会およびミニ福祉機器展が開催された。その中で、当会・岐阜事務局より当研究所に対し、最新の研究の中で地域福祉関係者、障害者に夢や希望を与…
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ツール・ド・フランスと新しい自転車機材「特別講演会」を開催
技術研究所・自転車技術懇談会は平成7年9月27日、日本自転車会館3号館9階会議室にて「ツール・ド・フランスと新しい自転車機材」特別講演会を開催した。内容は3件あり、それぞれ複合材料を中心にした、最近の新しい自転車機材について講演された。1.講演「市販ディスクホイールの特性」技研研究指導部・山口勝彦2…
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自転車工学の基礎「技術研修会」を開催して
7月3日から5日までの3日間、本年の技術研修会を開催した。参加者は13名。実習は、電動自転車と一般自転車の比較試験を行った。天候が不順であったので室内のドラム試験機で行った。研修生全員に電動自転車と軽快車の両方に乗ってもらい、酸素消費量、心拍数、ペダル踏力を測定し比較した。2日目に特別講義として山口…
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今年も、サイクルフェスティバルに出展
日本自転車工業会中部支部主催のサイクルフェスティバルが、’95年4月28日から5月1日までポートメッセなごやにて開催された。技術研究所は独自のブースを持って、成果の普及と、自転車技術の啓蒙を行った。技術研究所が試作した車いす3台を展示し、内2台は試乗会コースにて試乗させた。折り畳み自転車を用意し、折…
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F-1発進す
7月18日から20日まで、UCIの新事業としてのワールドカップが東京ドームで実施された。平成6年度からのテーマ<新素材を応用した競技用自転車の開発研究>で開発中の自転車(F-1-自振協内での通称)が、初めての檜舞台に上がった。選手による評価は「高速ではスピードが乗るみたい」であった。最終日のオリンピ…
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試作デルニモーター東京ドームで走る原動機付先頭誘導用自転車の試作研究
バンクに優しく、高速訓練に対応できるデルニモーター(原動機付先頭誘導用自転車)を試作した。設計は、エンジンを小型化し、加速性を主眼とした。エンジンは排気量80cc2サイクル、9馬力。最高速度は80km/h。1995年UCIトラック競技ワールドカップ第4戦が7月18日から20日に東京ドームで開催され、…
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2輪タイプアームサイクルの開発(第2報)
前年度に試作開発した2輪タイプアームサイクルの問題点を検討し、試作改良を進めた。2次試作では2輪での安定走行ができるように設計変更と機構改良を図った。駆動は補助輪上下式、後輪開閉式ともに前方クランク駆動方式とした。変速装置にはブレーキ内蔵内装7段変速機を採用したため、メンテナンスフリーとスムーズな走…
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’95年技研の研究発表会に参加して
業界内外の情勢から考えても、技研が本当に必要不可欠な研究機関として機能されることを切望する。研究発表の9テーマのうち、特に興味をもった2テーマ(正確には3テーマ)について感想を述べる。「二輪タイプアームサイクルの試作」については、それぞれ機構的に興味深く、発想のユニークさもすばらしい。「通学用自転車…
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自転車の走行時における外力の同定
近年の計算機の進歩と、モーダル解析の研究の進展により、間接的ではあるが、伝達関数と応答から力を同定させて、構造物に加わっている外力を求める手法が確立されつつある。そこで本研究では、自転車フレームのモーダル解析を行い、自転車の動特性を明らかにするとともに、その伝達関数を利用して力を同定させ、惰行時の自…
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新素材を応用した競技用自転車の開発研究(第2報)
平成6年度に行った、新素材を応用した、勝つための競技用フレームの製作研究について報告する。フレームのデザインはプレデザイン研究所に依頼したが、空気力学を考慮して全体的に翼型断面とし、ボトム・ブラケット幅を52mm、後エンド幅を100mmとした。前三角相当部をアラミドハニカムを使用したサンドイッチ構造…
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自動プリフォーム作製技術の自転車前ホークへの適用
組物構造を強化形態とする複合材料の場合、組物の繊維の連続性が優れた力学的特性を生み出す。村田機械(株)ではその繊維の連続性を第一コンセプトに、各方向に分岐した形状にプリフォームを作製するブレイド技術を応用し、三次元組物の自動作製機(ジョイントブレイダー)を開発した。一方、技研で研究したSRTM法によ…
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表面処理による機能性皮膜の調査研究(2)
夜間における自転車走行の視認性の改善を目的として、電着塗装により光機能性皮膜を作製するために前年度に引き続き、基礎的データの収集を行うとともに、自転車部品への応用を試みた。実験は前年と同様の装置を用い、電着塗装も同様にアニオン型を使用した。光輝物質は前年の実験結果から、蓄光顔料および光輝性フレークが…
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アームサイクルの開発と変遷
下肢障害者で比較的上肢が健常な人を対象とした乗り物(アームサイクル)の開発に平成2年度より着手し、試作改良を繰り返して、3輪タイプについては一応の成果を得ることができた。2輪タイプも普及タイプの完成を目指し、開発改良中である。開発に当たっては、仕様、機構等を充分検討の上、多数のデザインスケッチの中か…
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(財)自転車産業振興協会技術研究所における自転車関連の試験研究の設備紹介
1電子油圧式加振機を利用した試験装置、フレーム疲れ試験装置、ハンドル疲れ試験装置、クランクアセンブリー疲れ試験装置、シートポスト疲れ試験装置、前ホーク疲れ試験装置、車輪ねじり疲れ試験装置、キャリヤ側方揺動試験装置、2車輪関係、車輪台上走行試験装置、プログラム式車輪疲れ試験装置、カム形ドラム式車輪疲れ…
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車輪の組み方の話(スポークの通し方)
10年来、自転車の車輪の組立方法に対する提言を「自転車技術情報」には、ほとんどしていない。試験は多く実施したが、ベンチテストでのかなり過酷な促進試験が多く、デリケートな車輪の寿命差を明確に出せないため、あまり公表できるような報告が書けなかったのである。しかし、JIS改正から6年の時間が経過したのに、…
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高校生の通学用自転車と意識調査
静岡県立富士宮北高等学校では、生徒の自転車通学の現状をふまえ、交通安全向上のため更なる積極的取り組みにつき検討を重ねてきた。そこで多くの問題点が挙げられ、最終的に当技術研究所に研究依頼をすることになった。当所ではその要望に対し協力方法を慎重に検討し、学校側と自転車メーカ、研究所が三位一体となって、平…
研究内容
当技術研究所が、長年にわたって蓄積した技術的資料を公開・提供しています。
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